2013年3月14日木曜日

2013.03.13 隈 研吾 『小さな建築』


書名 小さな建築
著者 隈 研吾
発行所 岩波新書
発行年月日 2013.01.22
価格(税別) 720円

● 1755年のリスボン大地震の影響については,前に読んだ黒崎政男『今を生きるための哲学的思考』でも取りあげられていたが,本書でも冒頭に登場する。
 この未曾有の災害によって,人々は神に見放されたと考えた。神学や教会の権威を揺るがし,啓蒙思想を生む契機となった。
 著者によれば,リスボン大地震によって,建築は「地震にも火災にも耐えうる,強く合理的な」方向に向かった。「不燃の強く合理的で大きな建築」である。
 けれども,あの3・11が「強く合理的で大きな建築の無力さをわれわれにつきつけた」。

● 読みものとして抜群の面白さ。頭のいい人が書いたものは面白い。書き手の頭がいいっていうのが,面白さの構成要素のひとつってことなんでしょうね。

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