2013年1月8日火曜日

2013.01.08 金聖響・玉木正之 『マーラーの交響曲』


書名 マーラーの交響曲
著者 金聖響
    玉木正之
発行所 講談社現代新書
発行年月日 2011.12.20
価格(税別) 860円

● 「ベートーヴェン」「ロマン派」に続いて,シリーズ3冊目。
 読むのに難儀した。その理由は主にこちら側にあると思われる。「ベートーヴェン」と「ロマン派」の交響曲はそれなりに聴いているのに対して,マーラーはあまり聴かないままで来てしまったから。
 聴く前に読むか,聴いてから読むか。「聴く」にとっても「読む」にとっても,まず充分に聴くことから始めた方がいいようだ。

● 以下,転載。
 たしかにマーラーの音楽を,明るく楽しいハッピーな音楽と言う気はありません。が,音楽とは,どんな音楽でも本質的に,楽しいもの,明るいもの,明日へ向かっての希望を示すもの,といえます。そうでなければ皆さんも,おカネを払ってわざわざ音楽を聴きに行かないでしょう。(中略) ですから,すべての交響曲に「埋葬行進曲」や「死のイメージ」を込めたマーラーも,「埋葬」や「死」のあとには,何らかの「新しい希望」「悟り」「心の安らぎ」「深い喜び」といったものをっ表現しています。(p39)
 「音楽をワカル」ということは,突き詰めて考えると,その音楽に「馴染む」ことであり,「慣れる」ことだといえるのではないでしょうか。(p211)
 クラシックと呼ばれるジャンルの音楽の“新しさ”は,若い世代から生まれるとは限りません。若者の生み出す音楽は,新しいセンスや革新性,過去の常識に囚われない革命性が存在しているものですが,過去のすべての音楽を完全に凌駕して超越する新しさが求められるとなると,それは若く新しいセンスだけでできるものではないでしょう。ある程度の・・・・・・・という以上に,過去のすべての音楽に対する深い知識も必要で,それには年齢の積み重ねが必要になってくるはずです。(p211)

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