2012年12月27日木曜日

2012.12.27 『TOKYOブックカフェ紀行』


書名 TOKYOブックカフェ紀行
発行所 玄光社MOOK
発行年月日 2012.12.13
価格(税別) 1,200円

● 東京の大型書店で店内に喫茶コーナーを設けるところが出始めたのは,今から30年も前のことだろうか。ちょっと,画期的だった。やっぱ東京は違うなぁと思ったね。

● はるかな昔,法科の学生だった頃。書店で「法学セミナー」なんていう月刊誌の最新号を買って,行きつけの喫茶店に立ち寄ってページを繰るのは,たしかに満たされた時間だった。
 社会人になってからも,田舎町の喫茶店で,お店備え付けの週刊誌で開高健の連載を読むのが楽しみだった。書籍・雑誌と喫茶の組合せは,幸せ感を醸すのにちょうどいい。

● ところが東京ではもっと進んでいるんですなぁ。進むというより,やむを得ない仕儀なのかもしれないけれど。中には高級ホテルのライブラリーじゃないかと思えるようなものもあって,こういうところで,コーヒーカップを片手に本を読んだら,さぞかし優雅だろう。
 もっとも,本が見えるところで本を読むのはいやだっていう人もいるよね。図書館には行くけれども,館内で読書するなんてあり得ないっていう人。まぁ,世の中は色々だ。

● カフェといっても,ここで紹介されているお店の過半では,店内の本を購入できる。書店でもある。この業態も都市ならではかなぁ。栃木じゃあり得んだろうなぁ。
 実際,こんなお店ができたらおまえ行くかと問われると,たぶん行かないような気がするんですよね。本なんかどこでだって読めるんだもん。本を読む環境のためにお金を払う? ちょっと無理,みたいな。これがおそらくは田舎人の平均的なところだ。ゆえに,都市でしか成立しない,と。
 けれども,それで終わりじゃない。都市でしか成立しない文化現象は,田舎人の憧れになる。しこうしかして,文化は都市から田舎に流れる。いずれは田舎にもこうした業態のお店ができるかもしれない。

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