2012年12月5日水曜日

2012.12.05 中川右介 『第九』


書名 第九
著者 中川右介
発行所 幻冬舎新書
発行年月日 2011.11.30
価格(税別) 840円

● 副題は「ベートーヴェン最大の交響曲の神話」。第九誕生から現在に至るまでの経過をていねいにたどっている。もちろん,著者の視点からのものだから,別の人が書けばまた別の物語が紡ぎだされるはずだが。

● 「第九」は革命賛歌であり,国威発揚・戦意高揚の具であり,鎮魂の曲でもあり,再建の祝曲であり,自由を讃えるために演奏された。こんな曲はほかにはない。
 音楽演奏史,音楽業界史としても読める。もちろん,ロマン派以降ってことになるわけだけど。

● ちょっと思ったのは,当時と今の演奏水準の違いってどのくらいあるのだろうってこと。そもそも演奏回数が段違いに少なかったわけだから,指揮者の水準もオーケストラの水準も今よりずっと低かったんだろうけど,ひょっとしたらこの本に登場するオケよりも,今の国内のアマオケの方が上手かったりするってことはないのかなぁ。いくら何でも言い過ぎか。

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