2012年12月30日日曜日

2012.12.30 清水玲奈・大原ケイ 『世界の夢の本屋さん』


書名 世界の夢の本屋さん
著者 清水玲奈
    大原ケイ
発行所 エクスナレッジ
発行年月日 2011.07.02
価格(税別) 3,800円

● ロンドン,パリ,ローマ,ミラノ,アムステルダム,ブリュッセル,ニューヨークなどの本屋さんを写真をメインに,オーナーや店員のインタビューを添えて紹介している。ドイツが入っていないのはなぜだかわからない。

● 本離れは日本だけの現象ではない。新刊書の増大に書店が苦慮しているのも,日本だけではない。イギリスでもイタリアでもフランスでも,事情は同じらしい。
 アマゾンを驚異に感じているのも,また同様。太平の惰眠を貪っていた書籍小売業界をたたき起こしたことが,アマゾンの功績ではないかとも思うんだけど。

● 若い頃なら,こういう本を見ると,自分も現地に行ってみたくなったろうな。が,この年になるとそんな気概?も湧いてこない。
 けれど,だから年は取りたくないとは全然思わない。

● ロンドンの「ドーント・ブックス・マリルボーン」の店長さんの話。
 今日,出版業界は電子書籍とアマゾンで売ることだけに力を注いでいて,これでは音楽業界の二の舞になりかねないと,私は危惧しています。書店はアマゾンのショールームとして使われる危機にさらされているのです。(p12)
● ロンドンの「ヘンリー・サザラン」の店員さんの話。
 読書家には女性が多いですが,コレクターはみんな男性で,読むためではなく,いわば狩猟本能を満たすために本を集めます。古い全集なども,一度も読まれた形跡がないことが多い。(p18)
 「英国でも住宅事情の悪化で,「お屋敷の書斎をいっぱいにするまで古書を買い集める」という熱心なコレクターは急速に減った。近年は,コレクターの多くが本を買い始めてからおよそ5年で,ぱったりと店に来なくなるそうだ」(p15)とのことなのだが,いいことなのじゃないか,これ。
 牛乳瓶のフタや切手やコインを集めるのは良くて,本を集めるのは悪いってことはまったくないと思うんだけど,読まないのにブツとして持ってるってのは,家族にははた迷惑だろうから。大きなお屋敷だとしてもさ。

● ローマの「メル・ブックストア」の店員さんの話。
 イタリアに本格的な読書人口は400万人しかいません。でも経済危機の後も,店の売り上げには影響はありませんでした。「本を読む人は,どんな状況でも本を読む」ものなのでしょう。(p88)
● 同じ書店の別の店員さんの話。
 私は本が大好きですが,セレクトには自分の趣味を反映しないように気をつけています。(p89)

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