2012年11月10日土曜日

2012.11.10 ミロスラフ・サセック 『ジス・イズ・ギリシャ』


書名 ジス・イズ・ギリシャ
著者 ミロスラフ・サセック
訳者 松浦弥太郎
発行所 ブルース・インターアクションズ
発行年月日 2007.02.01
価格(税別) 1,800円

● 仄聞するところでは,ヨーロッパ諸国はもちろのこと,アメリカでも自国史は古代ギリシャから始めるらしい。ドイツ人もフランス人もイギリス人も,ギリシア人がバルバロイとよんだ蛮族の子孫だろうと思うんだけど,自らのアイデンティティは古代ギリシャにあると思っているわけでしょうね。

● 現在のギリシャ人はトルコ系だから,古代ギリシャとは断絶している。要するに,古代ギリシャは忽然と姿を消してしまった。
 その痕跡は彼らが残した遺跡と美術品に残っているのみ。

● ぼくはギリシャにも行ったことがない。ギリシャに関する知識といえば,中学,高校で習った世界史の教科書に書いてあったことに限られる。ので,この絵本は勉強になった。
 サセックも現在のギリシャを紹介するよりは,古代の歴史を伝えることに情熱を傾けている。かなり熱心に古代ギリシャの歴史や神話をたどって,絵にして伝えようとしている。この絵本を読むであろう子どもたちにとっては,ちょっと負担が大きすぎるのではないかと思うほどに。
 その勉強ぶりはハンパない感じ。ヨーロッパ人にとって古代ギリシャはそういうものなのかと思わされた。

● その分,只今現在のギリシャの街なみや市民の暮らしぶりについては,若干手薄になっている。ぼく一個は,歴史(遺跡)よりも現在のギリシャ(街なみや人々の様子)を彼の絵と文章で伝えて欲しかったと思っているけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿