2012年10月21日日曜日

2012.10.21 松浦弥太郎 『ぼくのいい本こういう本 2』


書名 ぼくのいい本こういう本 2
著者 松浦弥太郎
発行所 ダイエックス出版
発行年月日 2010.09.01
価格(税別) 1,500円

● 『1』と同時刊行。副題も同じ「1998-2009 ブックエッセイ集」。こちらは「GINZA」(マガジンハウス)の連載をまとめたもの。
 紹介される本も『1』とはガラッと違って,洋モノのビジュアルブック限定。メインは写真集だけど,70年代のサーフィンの雑誌とかファッション関係の雑誌なども登場する。であるからして,ぼくが見たことがあるのはひとつもない。
 巻末の解説は,「GINZA」の編集長を務めていた淀川美代子さんの筆。

● 『1』と比べて,よりエッセイ成分が濃い。若い頃の松浦さんがかいま見える感じも。けっこうヤンチャで,決して堅物ではなかったってことですね。
 決して楽しんで書いているわけではないんだろうけど,文体を変えてみたり,いろいろ試している。文章で遊んでいるっていうかね。
 後年の『暮しの手帖日記』とはだいぶスタイルが違う。媒体が違うわけで,当然っちゃ当然なんだけどさ。

● 高校を中退してアメリカに渡った。以来,世界各国の古本屋を遊び場兼仕入れ先として,言うなら世界を股にかけて仕事をしてきたわけだね。仕事の規模や動かすお金は総合商社とは比較にならないけれども,個人営業の書籍・雑誌専門商社だ。

● その過程で培った仕事のパートナーの多くは友人でもある。松浦さんの世界に登場するアメリカやフランスの青年男女は,彼の筆にかかると魅力的な人ばかりだ。
 彼らはすなわち松浦さんを映す鏡であるはずだから,松浦さんが相当に魅力のある人ってことですな。

● 『1』と同じく,章扉の写真は松浦さんが撮影している。松浦さん,けっこう多芸なのかもしれませんね。

● 「自分で自分が手に負えない本バカ」(p61)と言っているくらいだから,本に対する入れこみぶりはハンパない。
 「ぼくの持論に探して見つからない本はないってのがある。あきらめずに想い続ければ,いつか必ず「お呼びデスカ?」と顔を見せるように,不思議と見つかるものなのだ」(p76)とも語っている。

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