2012年10月14日日曜日

2012.10.10 松浦弥太郎 『あなたにありがとう』


書名 あなたにありがとう
著者 松浦弥太郎
発行所 PHP
発行年月日 2010.09.24
価格(税別) 1,200円

● 人間関係の要諦(と著者が考えるもの)をまとめたもの。類書はたくさんある。誰にとっても,人生最大の悩みは人間関係だろうからね。
 本書の特徴は,そうした類書を著者がほとんど参考にしていないところ。自分が体験したこと,味わったこと,そこから感じたこと,考えたこと。それだけで構成されている。

● 松浦さん,現代の山口瞳ではないかと思うことがある。つまり,「マジメ人間」なんですね。マジメなるがゆえに,大事件があるわけではない淡々とした日常に元手がかかる。

● その元手がかかっている文章をいくつか引用。
 「釘をさす」という言葉があります。くれぐれも,と念を押すことを意味する言葉ですが,これはほとんど,「余計な一言」だと感じています。(中略)多くのケースで釘をさす側は,無意識に相手をコントロールしようとしています。(中略)正当なように見えて,人を支配したい気持ちが隠れている,それが釘をさす言葉の恐ろしさです。(p38)
 せっかちだから,時間がないから,だらだら話す人を遮りたくなるかもしれません。しかし,話が多少長引いたところで,たかが知れています。あらゆる人間関係は,話をきちんと聞いてさえいれば,うまくいくもの(p72)
 たとえ仕事でも,人間関係に効率を求めてはいけません。あくせく急いでうまくいく仕事など,ないものと思っていいでしょう。(p73)
 あらゆる気遣いは,言葉に出した時点でおせっかいに変わる(p83)
 一緒にいるだけでとれるコミュニケーションもあるものです。たとえば家族が台所やリビングにいるなら,自分も台所やリビングにいるようにします。どんなに疲れていても,自室にこもって本を読むようなことはしません。(p140)
      嘘をつかせるまで,相手を追いつめてはいけない(p145)

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