2012年9月26日水曜日

2012.09.17 ロンダ・バーン 『ザ・パワー』


書名 ザ・パワー
著者 ロンダ・バーン
訳者 山川紘矢・山川亜希子・佐野美代子
発行所 角川書店
発行年月日 2011.04.30
価格(税別) 1,800円

● ご存じ『ザ・シークレット』の続編。『ザ・シークレット』は「引き寄せの法則」を説いた。今回のテーマは「愛の力」。

● たとえば,次のような文章ですね。
 あなたが愛し,欲しいと思うポジティブなものを想像する時,愛の力を使っています。何かポジティブなものや素晴らしいものを想像しそれに愛を感じれば,それを与えていることになります。するとそれを受け取るのです。それを想像し感じることができれば,それを受け取れるのです。(p96)
 あなたが自分で想像できるものは全て,あなたの人生にすでに存在しているということです。存在しないことを想像することはできません。創造はすでに完了しています。全ての可能性が存在します。(中略)あなたが望み愛するものを目に見えない世界から目に見える世界にもたらすには,想像力と感情を通して欲しいものを愛するだけで良いのです。(p102)
 誰か他人の持ち物について良い気分を抱くと,それは自分にももたらされます。他人の成功や幸せや良いことを喜ぶことができれば,人生のカタログからそれらを選んだことになり,間もなくあなたはそれを自分に引き寄せます。(p135)
● アメリカの「成功哲学」の要諦は,強く念じよ,さすれば叶う,というものだと思うんだけど,ロンダ・バーンの本もその流れに連なるものですかねぇ。
 上に引用した文章が説くところを,そんなこたぁねぇよと一蹴することは,ぼくにはできない。けれども,実際にそれを実行したらこんなに豊かになりましたとか,こんなに幸せになりましたっていう人が,ぼくの回りには(たぶん,あなたの回りにも)一人もいないんだよね。

● この本を読むと,いっとき安心できるっていうか,自分にはまだ使える力があるんだと思えるんだね。しかし,読む前と何も変わりはしない,と。
 だからこそ,この種の本が手を変え品を変えて,次から次へと出版される。同じ人が何度も買うんでしょうね。もし本当に変われるんだったら,世の中,豊かで幸せな人で溢れかえってて,この種の本の読者はいなくなるはずだものね。

● 英会話学校で初級コースがいつでも最大ボリュームだってのと同じ。中級以上に進む人が少ないからそうなる。何度も初級コースに入り直している人もいるに違いない。
 これは何を意味するか。英会話学校に通っても,英語で会話できるようにはならないよってこと。

● たぶんそういうことなんだと思うんです。それでも,いっときの安心を買えれば,1,800円なんて安いものだ。そのためにこの種の本を使うのは,王道的な行き方だ。存在するものには理由がある。本もまた同じ。理由があって存在している。

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